五月のよる

よる子と彩月の気まぐれで出来たことばと写真の出逢いたち。世界のほんとうのことを探すふたりの旅路。

9.大丈夫

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苦しみや孤独を抱えているときも「大丈夫」という言葉寄り添う

(彩月)

 

連作(九首)

世の中は大丈夫なようできているどんなに今が底の底でも

人生をまるっとみれば大抵は大丈夫という言葉にできる

大丈夫という上質の絹の魔法に我は包まる

おおらかに「大丈夫です」と笑いたい信じていたい強くなれると

大丈夫という言葉が抱くもの安心幸せ少しの痛み

贈る言葉はいつも「大丈夫、幸せになる」少女に願う

「大丈夫」という言葉が1番の薬どんなに不安なときも

気がつけば「大丈夫、大丈夫だよママいるからね」と赤子を抱く

きみはもう大丈夫幸せになるその靴豊かな道歩むはず

(彩月)

 

真っ白な空間へ
裸足でジャンプ!

何もない世界。
これから僕が作る世界。
扉を閉めた、新しい世界。

大丈夫?
不安がないと言ったら嘘になる。
けれど今までの不安に比べれば、なんてことない。

最初に大きな窓を作ろう。
光がたくさん入るように。
影法師が出来るように。
足から離れない僕の分身が、この世界の最初の友達だ。

(よる子)

 

 

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