五月のよる

よる子と彩月の気まぐれで出来たことばと写真の出逢いたち。世界のほんとうのことを探すふたりの旅路。

11.うさぎ

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澄んだ眼に映る世界の鮮やかさ耳を広げて今跳ね行こう

(彩月)

 

連作(四首)

元気だとぴんと上がって落ち込むとしゅんと垂れ耳心の鏡

バス待ちて草摘み駆けた我5歳「メガネうさぎ」と呼ばれし園児

我の持つ教科書ノート筆箱に必ず描かれしマークはうさぎ

今もなお何かにつけて描くうさぎ気分次第の耳の角度よ

(彩月)

 

駆けても跳んでも 見つからない。
小鳥の唄う 白詰草の花畑。
見つけりゃしあわせになるという。

 

だけれど此処は 姫蔓蕎麦の花畑。
うさぎは探すよ しあわせの白詰草の花畑。

 

姫蔓蕎麦は染めていく。
うさぎの耳に小さなお鼻。
そして最後は大きな瞳。

 

父さん母さんお兄さんもう僕を
きっと見つけられないでしょう。
僕は姫蔓蕎麦の色
染まって 探しても見つかりゃしない。
僕は見つかりたくもない。

 

小鳥が唄った花畑。
白詰草の花畑。
このままずっと駆けて行けば
いつかは見つけられるのでしょうか。
しあわせは見つけられるのでしょうか。

(よる子)

 

 

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