16.根っこ
びっしりと張り巡らして水欲す誇り高く咲き続けるために
(彩月)
連作(三首)
子どもらと向き合う中で我に問う我の根っこはどこにあるのか
選ぶべき道はどれかと悩むれば我の根っこに立ち返ればいい
我の根は子らに光を見せること大丈夫だと言い続けること
(彩月)
空ばかり見上げていたら足をすくわれた。
悪戯に引き抜かれた私の身体。
ブチブチと悲鳴をあげ、激しい痛みを伴う。
私の根っこは千切れて 腐り…。
だが、わたしは枯れない。
最後に咲いていた花が種となり、辿り着いた安息の地へ行こう。
今こそ根を張れ、しっかりと。
2度と奴らに痛めつけられぬように。
(よる子)