五月のよる

よる子と彩月の気まぐれで出来たことばと写真の出逢いたち。世界のほんとうのことを探すふたりの旅路。

2018-02-01から1ヶ月間の記事一覧

38.家路

(彩月) 連作(首) (彩月) 少女は小高い丘から夜のヴェールがかかる街を見下ろす。オレンジ色に灯っていく家を数えていた。ひとつ、またひとつと。 誰かが帰る場所なのだ。そう思った刹那、また一つ灯る。滲む夕景。 暗くなれば灯りを灯してきた。そして今も。…

37.見えぬもの

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36.束の間の夢

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35.風待草

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34.石畳

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33.粉砕

(彩月) 連作(首) (彩月) 砕けた、のでは無く砕いた。砕かなければ嘘で塗り固められた硝子の檻から逃げられなかった。逃げることは戦うことでもあると知った。砕いた硝子は身体に突き刺さったまま。それでも尚 空は以前より明瞭かつ美しい。砕いた自分を責め…

32.緑の感触

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31.顔

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30.木立ち

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29.小川

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28.仰ぐ

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27.時間

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26.一羽の鳥

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25.道標

凛と立ち道はあちらと示すきみ「臆せず進めやがて分かろう」 (彩月) 連作(三首) 我探す道標いまどこを指すその先何と出逢い語らう 道標二択の時に我に言う「幸せな方に進めばいいさ」 道標それは心の奥の声進むべき路我のみぞ知る (彩月) 暴力的に消された道…

24.わらべうた

わらべうた不思議なリズムに乗せられた昔むかしの子どもの記憶 (彩月) 連作(三首) いちかけにかけてさんをかけなべなべ底抜け不思議なリズムなぜこうも懐かしく思うわらべうた遠い昔の記憶くすぐるわらべうた遠い昔に生まれ口ずさむ唄名もなき人、人へ (彩月…

23.西陽

一日の終わりに恋し懐かしき人思い出す夕影遠く (彩月) 人気ブログランキング ブロトピ:作品 ブロトピ:今日の写真日記

22.紅茶

ジャスミンかアールグレイかピーチティーアクセサリーのように選ぶ日 (彩月) 人気ブログランキング ブロトピ:作品 ブロトピ:今日の写真日記

21.大風

ただ今がその時ならば走れ飛べ大風に乗り「自分」を生きよ (彩月) 人気ブログランキング ブロトピ:作品 ブロトピ:今日の写真日記

20.布団

ふかふかの毛布にくるまれ目覚めたらカーテン開けて紅茶を淹れよう (彩月) 連作(三首) 甘い夢続きが見たしまた眠るされど布団に溶けて消えゆく 疲れ果て涙も枯れぬそんな日は布団にすべて身を委ね居る 甘い夢悲しい夢もすべて知る布団日向へいつもありがと(…

19.洗濯物

風の音と午後のまどろみたっぷりと浴びて揺られる洗濯物よ (彩月) 連作(五首) ふわふわと風のにおいをふくませて太陽浴びた真っ白タオル 洗濯物干すその姿まぶしくて今日は何だか良いことありそう シャツズボンタオルスカート仕分けして畳みしまうという日々…

18.積み木

積み木にて造りし家が夢の中幼子(おさなご)だけの魔法の世界 (彩月) 連作(四首) 積む時は楽しみながらじっくりと壊すは一瞬またはじめから ひとつずつそっと重ねて手を離す崩れないよう指先震わせ わたしだけ秘密のお家を生み出せる積み木豊かな心の遊び …

17.萌ゆ

燦々と注がる恵み受けたいと先の先までぴんと伸ばして (彩月) 連作(首) 晴れ小路フクギ並木の小道ぬけ芽生え萌ゆあお家守るため がっしりと堅く組まれて幾星霜石に萌ゆる芽首里の城壁 がじゅまるの幹複雑に絡み伸び幾重にも照る小さき葉っぱ 爆撃を逃れたこ…

16.根っこ

びっしりと張り巡らして水欲す誇り高く咲き続けるために (彩月) 連作(三首) 子どもらと向き合う中で我に問う我の根っこはどこにあるのか 選ぶべき道はどれかと悩むれば我の根っこに立ち返ればいい 我の根は子らに光を見せること大丈夫だと言い続けること (彩…

15.土

あたたかな土の中にて息吹く芽がほっこり顔出しうんと伸びをす (彩月) 連作(五首) この星は大地と海が手を握り命を抱くまぁるい奇跡 お目覚めは茶色いお布団いいにおい光を浴びて始まるいのち ざわざわといのちの音が聞こえるか?眠り目覚める大地の声が 始…

14.たんぽぽ

凪いだ空懐かしふるさと胸の奥明日を見つめて朝陽を望む (彩月) 連作(四首)風吹けば我はふわりと飛ばされて親兄弟と別れし夕べ ふと浮かぶわがふるさとは何処(いずこ)へか思いかき消し明日のみを見る わたぼうし離れ離れになろうとも幸せの種届けまた咲く …

13.水たまり

幾重にも広がるまる、まる、舞い降りて響け広がれ繋がれ歌え (彩月) 連作(三首) 雨の日は土も柔らか水たまりそこは孤独な大地の痛み 水たまり大地のへこみに注ぐ雨「ひとりで頑張らなくてもいいよ」 溜まっても溢れることなく染み込んでやがて乾いて草の息吹…

12.銀河

冬の夜碧き銀河の懐に包まる我ら皆赤子なり (彩月) 連作(五首) 生きててもいい?わたしこんなちっぽけで醜いこころのかたまりなのに すがるよう冬の夜空に手を伸ばす銀河が我のほお撫で降りる 輝ける漆黒我は一粒の塵と溶けゆく銀河の果てに 人は皆持ち場を…

11.うさぎ

澄んだ眼に映る世界の鮮やかさ耳を広げて今跳ね行こう (彩月) 連作(四首) 元気だとぴんと上がって落ち込むとしゅんと垂れ耳心の鏡 バス待ちて草摘み駆けた我5歳「メガネうさぎ」と呼ばれし園児 我の持つ教科書ノート筆箱に必ず描かれしマークはうさぎ 今もな…