五月のよる

よる子と彩月の気まぐれで出来たことばと写真の出逢いたち。世界のほんとうのことを探すふたりの旅路。

17.萌ゆ

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燦々と注がる恵み受けたいと先の先までぴんと伸ばして

(彩月)

 

連作(首)

晴れ小路フクギ並木の小道ぬけ芽生え萌ゆあお家守るため

がっしりと堅く組まれて幾星霜石に萌ゆる芽首里の城壁

がじゅまるの幹複雑に絡み伸び幾重にも照る小さき葉っぱ

爆撃を逃れたこの街萌え映ゆるフクギアセロラ守るシーサー

(彩月)

 

春は足音をたててやってくる。
東風(こち)はリネンの柔らかさ。

衣更著、梅見月、草木張月

まるで力強いマーチのよう。
若葉が歌う萌え出づる春。

(よる子)

 

 


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